学校概要  School outline

 校長あいさつ

 本校は、聴覚に障害のある幼児児童生徒のための特別支援学校です。

 今年度は、幼稚部14名、小学部32名、中学部13名、高等部21名で、総勢80名が学んでいます。本校の教育目標には、「心と体の健康」、「考えて行動する力」「自ら学ぶ態度」「社会参加する力」の4本柱があります。幼稚部段階から高等務までの幅広い年齢層の子供たちが、互いに切磋琢磨しながら元気よく学校生活を送っています。幼稚部から高等部まで、聴覚や手話を活用しながら、発達段階に合わせた言語(日本語)の習得を目標とし、幼稚園から高等学校に準じた教育を主として行っています。 

幼稚部:毎日の生活をとおして言葉の基礎を培い、進んで聞き、表現し、考える子どもの育成に努めています。

小学部:幼稚部で培った言葉の力をさらに発展させ、発音発語・話し合い活動の充実の上に、書き言葉の習得を目指すとともに教科学習の充実を図っています。

中学部:読む力・書く力の伸長を図り、さらなる教科学習の充実と自己意識の発達に伴う豊かな表現力の育成に努めています。

高等部:教科学習の充実を基本に、時代に即応した指導内容・指導方法の開発に取り組んでいます。学科編成は、普通科、情報デザイン科を設置し、生徒の進路希望に応じた進学や就職への指導を行っています。

 また、部活動も盛んで、放課後に中学部と高等部の生徒が一緒に、関心のある運動部や文化部に取り組んでいます。

 本県で唯一の聾学校であり、遠方から通学する児童生徒の通学を保障するため寄宿舎もあります。幅広い年齢層の児童生徒が、寄宿舎指導員さんの指導を受けながらも、「すずらん会」という自治組織を設けて自立と助け合いを実践的に学んでいます。

 そして、聴覚障害支援センターでは、きこえやことばに関することで心配のある方やそのご家族が地域で安心して暮らせるように支援しています。主な事業として、教育相談、通級指導教室、園・学校への出張相談や研修支援等です。教育相談では、0歳児から就学前までの乳幼児教育相談と小学校から高等学校までの学校に通う児童生徒の教育相談を行っています。是非、本校の専門性を活用してください。 

 保護者の皆様、関係者の皆様、引き続き本校の教育活動へのお力添えをお願い申し上げます。日々の授業や様々な教育活動の様子は、「学校日記」で、随時配信いたします。本校児童生徒の活躍ぶりや、日常の一コマ、給食の献立なども紹介していきますので、お楽しみに。

 

令和7年4月          

校長 近藤 照久